BrandLand JAPAN

  • Event Report
  • Feb 27th, 2018

JAPANブランド 
海外マーケティングセミナー 
開催レポート

この冬の日本列島を襲った厳しい寒さが和らぎ、待望の春がすぐそこにまでやってきた2月下旬。昨年の夏から取り組んできた12の採択プロジェクトの最終成果報告会を兼ねた「JAPANブランド海外マーケティングセミナー 地域の潜在力に、世界の競争力を。」が、一般にも公開する形で開催されました。

会場となったのは浅草橋ヒューリックホール。服飾の生地やパーツなどを扱う問屋が軒を連ねた、ものづくりにゆかりのあるこの街で、関係者を含む約150名の来場者が、採択プロジェクトの報告や、その支援を行った日本有数の経営人材であるシニアプロデューサーの講演などに耳を傾けました。

開会にあたり、まずは経済産業省のクールジャパン政策課清水課長より、今回のイベントへの抱負が語られました。清水課長は、各採択事業に対して、どのように事業が磨き上げられ、成功に向かって第一歩が踏み出されているのか。とても興味深いし、楽しみにしていますと話し、海外展開を考えている後続の事業者の方の参考になることを祈念していますと、プロジェクトの発表内容について期待を込めました。

続いて、運営事務局である凸版印刷株式会社の塩谷が登壇。事業の概要とこの1年の取り組みについて説明を行いました。今回、全国60の事業者の中から12の事業者をプロジェクトに採択したことや、それに対して、さまざまな支援を行ってきたこと。そして、公式のウェブサイトやSNS、イベントなどを通して積極的なPRを行ってきたことなど、これまでの歩みを振り返ると、会場の空気が一気に熱を帯びてきました。

すると、いよいよイベントの本編ともいえる、シニアプロデューサーの講演や、採択プロジェクトの最終成果報告の始まりです。

今回、壇上に上がったシニアプロデューサーは、株式会社スノーピーク代表取締役社長の山井太氏、WELCOME代表の横川正紀氏、そして、株式会社やまとごころ代表取締役の村山慶輔氏の3名。豊富な経験と知識を備えた、第一線で活躍中のみなさんの登場に、来場者の期待も高まります。

山井太氏は『海外富裕層が喜ぶ"場づくり"とその秘訣』をテーマに、グローバルマーケットを目指している人たちに向けてトークを展開。アウトドアを主体とする株式会社スノーピークの取り組みを事例として紹介しながら、ブランドが成功するために必要なことを、来場者を鼓舞するかのような熱のこもった言葉で語り尽くしました。

『「伝え手」としての仕事』をテーマに講演を行ったのは、横川正紀氏。DEAN & DELUCAをはじめ、9割が小売業というWELCOMEの事業を通して得られた気づきや、大切にしていることを紹介。自身の経験を踏まえながら、相手を知ることや、伝える力、コミュニケーションの重要性など、貴重なお話を次々と披露すると、会場は充実感にあふれた空気に包まれました。

株式会社やまとごころの村山慶輔氏は、『外需が地方を創生する 〜インアウトの視点が成功のカギ〜』をテーマに、インバウンド事業のさらなる可能性について言及しました。国・地域別訪日外国人客数やリピーター率などの最新データを、グラフなどを用いてわかりやすく解説。その上でインバウンドが盛り上がるために必要な3つのステップや今後の展望などを、説得力のある言葉で来場者に語りかけました。

一方、採択プロジェクトの成果報告では、各プロデューサーが壇上に上がり、昨年の夏から取り組んできた具体的な施策やその結果、今後の展望やプランなどについて発表。想定通りに事が進まず、志半ばでこの日を迎えたプロジェクトもあれば、予想以上の成果をあげたプロジェクトもあるなど、その現状はさまざま。しかし、いずれの事例においても、そこに至った要因やそこから得られた知見は、後続の事業者にとって大きな財産になるものばかり。12のプロジェクトが歩んできた悲喜こもごものドラマに、会場全体がぐいぐいと引き込まれていきました。

最後にシニアプロデューサー総括セッションとして、株式会社三越伊勢丹ホールディングス前社長の大西洋氏、内閣府 政策参与(クールジャパン戦略担当)の浜野京氏、横川正紀氏、村山慶輔氏の4名が登場。『JAPANブランド 海外需要獲得のポイント』をテーマにトークライブを行いました。今回、発表された採択プロジェクトの成果報告の内容を振り返りながら、特に印象に残っている事柄や、今後の課題や対策などについて白熱したトークを展開。来場者からの質問にも親身に応じるなど、4名のシニアプロデューサーの一言一句が会場全体を魅了し続けました。

そして、およそ5時間にわたるイベントが無事終了。その後は、来場者も含めたイベント参加者が一堂に会する懇親会が行われ、食事を楽しみながら、リラックスムードで歓談。新たなつながりも数多く生まれた、有益な時間となりました。