2017年度、公募により全国から集まった多数のプロジェクトより12件が採択されました。採択プロジェクトに対して、経済産業省「ふるさと名物応援事業費補助金」が交付されるとともに、運営事務局よりネットワークの構築や事業推進のためのアドバイス等、様々な支援が行われました。
事業者:有限会社 ヤマキイチ商店
プロジェクトマネージャー:山口 幹生
ホタテが海で過ごしている状態のまま発送し、活きたまま食卓へ届く。それが「泳ぐホタテ」の商標で販売している鮮度の良い活ホタテ。大きさ・味・鮮度のすべてに優れ、貝いっぱいに身の詰まった「泳ぐホタテ」を中心に、活アワビ・イクラ・ウニ・ワカメ・ホヤなど岩手県の三陸の海で獲れる最高品質の海産物と加工品の海外マーケティングを実施。香港やシンガポールを中心に事業展開を行います。
事業者:株式会社 めぐるん
プロジェクトマネージャー:岡本 岳大
山形県の庄内地方・村山地方にそびえる羽黒山・月山・湯殿山は、出羽三山と総称され、古くから東北地方を代表する聖地・霊場として信仰の対象となってきました。めぐるんでは、この出羽三山での山伏修行体験を中心とした欧米豪向けの3〜5日間のプログラム「Yamabushidō」を開発。ターゲットである外国人に響く表現と、販売力のある現地代理店との流通路を組み合わせて、海外販路の開拓を目指します。
事業者:有限会社幸栄
プロジェクトマネージャー:木村 晋平
江戸時代、寛政年間より300年の歴史を有する「白河だるま」。寛政の改革で有名な松平定信公の「市民の生活をより元気に」という想いから幸運をもたらす縁起物として誕生し、福島県を代表する県指定の伝統的工芸品として多くの人々に愛されてきたこのだるま。10万人のクリエイターが登録するデザイン小物の物販サイト「Creema(クリーマ)」とコラボレートして、台湾への進出を目指します。
事業者:株式会社 ディーフィット
プロジェクトマネージャー:奥山 丹奈子
金沢の金箔屋が発祥。肌に負担のかかる金箔製造の現場で、美肌づくりのための試行錯誤をもとに女性の肌にやさしくつくりあげた「まかないこすめ」。日本独自の素材を使ったナチュラルな"Japanese Cosmetics"を、お土産からハイクオリティなブランドイメージへと転換。ターゲット市場において、ライフスタイルに浸透するブランドにすることで、海外販路の拡大を目指します。
事業者:株式会社 ほたか
プロジェクトマネージャー:小路 輔
オーダーノートやオリジナル万年筆・インクを中心にイベントやプロモーションを実施。認知を高めることで、台湾を中心としたアジア各国への販路拡大とインバウンド需要の増加に繋げます。また、蔵前エリアのほかのクラフトショップやカフェ・ホステルなどと連携した蔵前ならではのクラフトツーリズムを広めて、インバウンド需要を喚起することも視野に入れたプロジェクトを展開します。
事業者:株式会社タニハタ
プロジェクトマネージャー:飯塚 真弓
飛鳥時代から続く伝統木工技術、「組子」。釘を使わずに木を組むこの技術は、0.1ミリ寸法が違うだけで組み付けができなくなるほど微細な世界。この組子を使用して現代建築に合った商業施設用の欄間(和風の間仕切り、格子の引き戸)を製作。アジアの祥文様18種を駆使した和風の欄間を、欧州の建築市場に売り込み、新たな需要を開拓していきます。
事業者:有限会社 井上企画・幡
プロジェクトマネージャー:青木 千映
蚊帳と麻を素材とした服飾雑貨、テーブルウェア、インテリア商材をヨーロッパに展開するプロジェクト。フランスをターゲットに、パリに拠点を置くエービングプラス社と手を組むことで、彼らのバイヤーネットワーク、ショールームを使用した営業に取り組みます。また2017年内をテストマーケティング期として、パッケージデザインの見直し、商品設定、販売システムの構築を実施。2018年1月のメゾンエオブジェで販売します。
事業者:有限会社 清風庵
プロジェクトマネージャー:勝田 隆仁
芳醇で香味高い岡山県産の清水白桃の半割を使用。四万十川の清流水と濃厚な清水白桃ピューレを使ったゼリーで包み込んだ「清水白桃ゼリー」は、第27回(2017年)全国菓子大博覧会で名誉総裁賞に輝くほどの逸品として、多くの人々に愛されています。この最高級に贅沢なゼリーを中心とした、さまざまな絶品フルーツゼリーをタイで展開。カフェ形式の実店舗での取り扱いやお土産商品としての販売を行います。
事業者:有限会社 瑞穂
プロジェクトマネージャー:小泉 堅太郎
180余年の歴史を持ち、日本の伝統的工芸品に認定される「熊野筆」。この生産地である広島県・熊野町のメーカー、瑞穂が2015年に発売した化粧筆ブランド「SHAQUDA(シャクダ)」。今回、洗練されたプロダクトデザインを際立たせた従来の「静的」なプロモーション表現から、機能や体験価値を訴求する「動的」な方向性へ転換すべく、ブランディング会社と協同で海外販促のための新たな表現を開発します。
事業者:株式会社 増田桐箱店
プロジェクトマネージャー:大滝 敦
古来より日本では、桐箪笥や桐箱に代表される桐製品を生活の中に多く取り入れてきました。その特長は、優れた調湿性や防虫性、そしてクッション性が高く軽量であること。高級品として知られるこの桐製品を、トランセントのネットワークを活用しアメリカで販売します。昭和4年創業の増田桐箱店が誇る高い製造技術を生かして、現地ニーズに合わせた商品開発も行います。
事業者:小鹿酒造 株式会社
プロジェクトマネージャー:福留 千晴
鹿児島県産の梅実を100%使用した本格芋焼酎仕込みの梅酒が「小鹿梅酒」。本格芋焼酎発祥の地、鹿児島の500年の歴史・技術に裏打ちされたこの梅酒を売り込むのは、国民の訪日割合がトップレベルで、甘い味わいが若年層に人気の台湾。“日本の歴史に裏付けされた本物のお酒”として需要の掘り起こしとブランディングを行い、PR及び販路開拓を行います。
事業者:株式会社 ポイントピュール
プロジェクトマネージャー:新垣 美佳
アジアコスメ市場のゲートウェイである香港における、久米島の海洋深層水と沖縄天然素材を使用したピュアコスメ「Ryuspa Refining」シリーズの販路開拓を狙います。現地の有名百貨店での実演販売・モニタリング、世界規模の化粧品展示会として知られるコスモプロフ・アジアでのプロモーションなどを通じて、香港を皮切りにアジア市場における中間価格帯でのシェア獲得を目指します。