BrandLand JAPAN

  • Final Report
  • March 1st, 2019

日本の原風景を旅する

持続可能なスポーツサイクルツーリズム事業

事業者名:株式会社ライダス
プロジェクトマネージャー:株式会社Feel Japan/藤田勝光

地方に残るノスタルジックとも言える日本の原風景を、スポーツサイクルツーリズムによって海外からの訪日観光客にご覧いただく、長期サイクリングツアー。一般の観光では味わえないリアルな日本の地方の生活や物産を、自分の足で巡って体験していただくインバウンド向けスポーツツーリングによって、地方の活性化にも貢献することを目的としたプロジェクトです。

今回のプロジェクトで最初に取り組んだことは、そもそも日本の地方で長期のサイクリングツアーを実施できるポテンシャルがあるのかどうかを探ること。欧米の方、例えば、フランスやドイツ、スイスなどの方は、自転車やロードバイクをスポーツとしてやっている方が多いんですね。アジアでは、台湾や香港、特に台湾の方には自転車が人気で、それらの国の方を対象にサイクルツアーが実現する可能性や、実現するとしたら、どんな形がいいのかを、Feel Japanが京都で経営する2軒の宿泊施設の宿泊客に聞きながら、見極めていきました。

それを踏まえて、9月から10月に、トライアルでツアーを実施。そのフィードバックをもらいながら、次の展開を考えていきました。12月になると寒くなってきて、欧米の方の中には寒くても自転車に乗られる方がおられますが、現実的にはこの季節にツアーとして行うのは厳しいと考え、我々は海外に出かけて、営業活動を行いました。

リサーチの段階では、京都の里山に実際に自転車でお連れして、一緒に走りながら日帰りで帰ってくるツアーを4回実施。10名以上のお客様に体験してもらいました。その結果、みなさんに喜んでいただき、3泊4日でも参加したいという方がほとんどでしたので、かなりの自信になりました。

その後、9月、10月の2回に分けて、山形でトライアルツアーを行いました。参加者は2回合わせて10名。日程は最初が5日間、2回目が6日間でした。ルートはこのために作りまして、海も山も川も見えれば、稲刈りをする田園風景や棚田の景色も楽しめるなど、見応えたっぷり。参加者の満足度も高かったですね。みなさん、山形県のことを知らなかったそうですが、来てみたらすごくよかったと。この結果は、日本に来たことがある人ならみんなが知っている京都や東京以外の都道府県にも、ポテンシャルがあることを示していると思いますね。この時は台湾で有名なトライアスリートにも参加していただき、FacebookやInstagramで山形について発信していただきました。

10月末以降は、ウェブサイトを改正。翻訳などを行い、11月からツアーの募集を開始しました。海外の方は、パッと見た印象が8割で、写真を見たら瞬間的にここに行きたいと思われる方が多いので、サイトの改正にあたっては、写真をなるべく多く掲載するようにしました。外国人に響くのは、日本にしかないような風景。例えば、山形の場合、稲刈り後の棚田の夕景を写した写真がありまして、場所のインパクトと周辺一帯が小麦色に染まる雰囲気は海外では見られないもの。つまりサイトでは、昔ながらの風景、日常の光景を美しく撮影した写真を中心に紹介すると、その場所に行きたいと思ってもらえる可能性が高くなると思います。また、海外の方が英語で直接予約ができたり、必要な情報を得られるような仕組みに変更もしました。

ツアーを募集するにあたっては、過去のツアー実績などを参考に、山形をはじめ、阿蘇、尾道、しまなみ、京都外縁、近江旧街道、岐阜中山道のコースを策定しました。

今後はツアーパッケージの販路を確立。ウェブマーケティングを行い、自社サイトへの誘引方法の検討などを行いながら、欧米豪でのセカンドプライマリー販路ネットワークの確立や、OEM、フランチャイズ事業の構築などを実際。地方に訪日客を招き入れ、活性化に貢献していきたいと思います。

PROJECT DETAIL