BrandLand JAPAN

  • Final Report
  • March 1st, 2019

北米市場に日本のものづくりの力で
生涯割れない新しいストーリー価値の提案

事業者:石川樹脂工業株式会社
プロジェクトマネージャー:K TRADER/ROBERT AMAKASU

洗練されたシンプルなデザインに加えて、車が踏んでも割れないほどの高い耐久性を誇る新樹脂素材トライタンを使った食器を、北米市場で販売。レストランやホテルなどBtoBとオンラインでの販売を軸としたBtoC、その両輪での展開を目指すプロジェクトです。

まずはアメリカの市場を知ること。その上で販売する製品を選定すること。トライタンを使ったブランド「Plakira」シリーズの製品は、100種類ほどありまして、さすがにすぐにすべてを販売することは難しいので、その中からアメリカで展開する製品を厳選。現地での販売価格を決定したら、BtoC、オンラインを使ってどんどん販売していくという方向で進めることになりました。

11月にK TRADERが運営する飲食店でパーティを行なった際に、そこにいらしたお客様に、Plakiraの製品に対するさまざまなご意見を伺いました。お客様は、飲食店のオーナーやシェフ、バーテンダー、PR会社の方など、飲食業を中心に、地元で活躍されているアメリカ人ばかりで、基本的に知人ということもあり、良いところも悪いところも、ざっくばらんに話していただくことができました。

話を聞くと、実は飲食店を経営されている方には共通の悩みがあるようで、それはグラスが割れるということ。特にショットグラスが割れやすく、しかもサイズが小さいので、紛失してしまうことも多い。そこの費用がかさむらしく、耐久性の高い「Plakira」シリーズは、彼らにとってまさに待望の製品。ただ、既存のものをそのまま使うとなると、いろいろと不満や不都合があるらしいんです。例えば、コップを手に持った時に軽く感じると、プラスチック感が強くなってしまうので、高級感を出すためにもっと重くしてほしいとか、飲食店で使用する場合、自宅での使用と違って、扱う個数が多いので、もう少し重ねやすくしてほしいとか。サイズに関しても、アメリカ人は手が大きいことや、感覚的にも大きなものが好きで、日本のLサイズはむこうだとMに値することが多くて、既存のコップにアメリカのビールを注ぐと縁の高さまできてしまう。そのため、もう少し大きめのコップがほしいなど、現場レベルでの貴重なご意見をたくさんいただきました。逆にそこをクリアしたら購入したいというお客様がかなりいらしたので、今後はこれらのご意見を参考に、業務用、プロ用向けに新製品を開発していく一方、既存の商品はBtoCで販売していくことになりました。

BtoC向けには、1月にアジアの屋台が露天のように並ぶ、お祭りのようなイベントに参加。プロジェクターでCMを流したりしながら、「Plakira」のコップを使ってアメリカで人気のビアポングが楽しめるゲームブースを出展しました。テーブルの上には「Plakira」の製品を山積みしてディスプレイしたり、目の前でつぶしてみせたりして、製品をアピール。ゲームの景品として製品を配布しながら、その場でも購入できる形をとりました。その結果、かなりの方に買っていただくことができましたが、価格が少し高いという意見が多かったので、それをクリアできる方法を、現在模索している最中でございます。

とはいえ、そもそもトライタンという新素材について理解している人が少ないので、まずはそこを多くの方に認知していただき、その上でそれを使った「Plakira」という食器ブランドがあるということを知ってもらうことが重要。それができたら、量販店で扱っていただくという展開になってくると思います。

価格に関しては、「Plakira」のコップに印刷をして、付加価値をつけて販売することを検討しています。例えば、アメリカは50州あるので、「New York」とか「California」など州の名称をコップに印刷して、価格をあげて土産物として販売する。割れないし、軽いので、土産物にしやすいと思います。もちろん、メジャーリーグの球団と組むこともできるだろうし、いろいろな展開できると思うんです。現状を踏まえると、次のステップはこれがベスト。軌道にのってある程度の数が増えたら、機械を購入して現地生産もできる。その結果、通常の製品の価格も下げられると思いますので、一般家庭への普及も視野に入ってくると思います。

PROJECT DETAIL