BrandLand JAPAN

  • Event Report
  • Nov 21st, 2018

BrandLand JAPAN
中間報告会 REPORT

昨年7月に行われたキックオフイベント「JAPAN BRAND OPEN DIALOG」を皮切りに、2018年度の「BrandLand JAPAN」が始動。厳正な審査を経て採択された14プロジェクトが一斉に動き始めました。そして、およそ4ヶ月が経過した11月21日。日本有数のオフィス街として知られる東京・丸の内の「NIPPON GALLERY TABIDO MARUNOUCHI」にて、BrandLand JAPAN中間報告会が行われました。

その狙いは、各採択プロジェクトの進捗状況と課題を共有することで、相互理解、相互刺激を促し、さらにはシニアプロデューサーや海外ゲストのアドバイスを通じて、個々の質を高めること。イベントの前半は、各プロジェクトによる現状の報告。後半はシニアプロデューサーと海外からお招きしたゲストのおふたりとともに、課題の解決策などを話し合う磨き上げのワークショップを行いました。

開会にあたり、経済産業省商務・サービスグループ クールジャパン政策課の三牧純一郎課長が登壇。各プロジェクトのプロデューサー、事業者やサービスの提供者が連携することの大切さについて語り、BrandLand JAPANというひとつのチームとして、互いに本音で意見を交換しながら、残り半年という限られた時間の中で、できる限りの成果を出してほしいと熱いエールを送りました。続いてBrandLand JAPAN事務局を代表して、凸版印刷株式会社の折尾大輔が、中間報告会の目的やプログラムの流れ、注意事項などについて説明を行うと、いよいよプレゼンテーションのスタートです。

熱意が伝わるプレゼンテーションの連続

各プロジェクトの担当者が順番に前に出て、計画概要・ターゲット・KPI(目標数値)、実施状況、課題と対策、今後の計画などを具体的な数字やプランとともに発表していきました。例えば、他の競合製品との差別化を課題のひとつに掲げるプロジェクトでは、アメリカでコミュニティをつくり、モノづくりへの真摯な姿勢やデザインへのこだわりなどを、インフルエンサーにストーリーとして伝えてもらえるような仕組みをつくっていきたいと今後の対策プランを紹介。どの担当者も力強い口調で、言葉のひとつひとつに成功への熱意が凝縮されたかのよう。懸命にプレゼンテーションを行う仲間の姿を見ながら進捗状況を確認し合うことで、互いに刺激を受けるだけでなく、様々な気づきやヒントも得られる、大変有意義な場になりました。

また、その道のプロフェッショナルからプロジェクト成功への手がかりを掴むべく、海外のゲストによる講演も実施。「海外SNSマーケティング最先端の現状」をテーマに語っていただいたのは、ソーシャル メディア インフルエンサーのニール・シェーファー氏。様々なデータや実例を用いながら、最新のSNS動向や参考となる情報や戦略を紹介。世界的なIT企業からも講演やコンサルティング依頼が絶えない、業界の最前線で活躍するシェーファー氏の言葉は、各プロジェクト担当者にとって聞き逃せないものばかりでした。また、トータス エージェンシーのハーバート・ジョンソン氏は「バイヤー視線から見るアメリカで“売れる”商品」について講演。日本製品を通して和の文化や生活を伝えるロサンゼルスのショップ「トータスジェネラルストア」のバイヤー・マネージャーを務めるジョンソン氏。アメリカのバイヤーの視点やマインド、商慣習、専門用語の違いなども含め、どうしたらアメリカでモノが売れるのかについて、その実情を紹介。商品管理のために小さな箱にもひとつひとつ品番をつけるべきなど、現場レベルの実践的なアドバイスが大いに参考になりました。

先達の知見を直接得られる、貴重なワークショップ

後半は、3つのグループに分かれたプロデューサーと事業者が、シニアプロデューサーを交えて課題や問題をディスカッションするワークショップが行われました。今回参加したシニアプロデューサーは、内閣府政策参与クールジャパン戦略担当の浜野京氏、日本空港ビルデング株式会社取締役副社長執行役員の大西洋氏、株式会社やまとごころ代表取締役の村山慶輔氏、BrandLand JAPAN事務局の池嶋徳佳の4名です。そこに海外ゲストのニール・シェーファー氏、ハーバート・ジョンソン氏も加わり、白熱した議論を展開。商材の現物を手に取りながら、ターゲットとなる国や地域の生活習慣や文化なども交えて、その売り込み方を話し合ったり、相談内容に対して具体的な企業名とそこが行った戦略の実例を出してアドバイスしたり。場合によっては戦略を見直したほうがいいとの指摘も含め、親身となった助言の数々は、各プロジェクトにとってとても心強いものとなりました。

ワークショップ終了後は、各シニアプロデューサーが中間報告会を総括。村山氏は、インバウンド事業を手がけるプロジェクトについて「国ごとにできる選択肢を知っているか知らないかで打ち手が変わってくるので、それをディスカッションで共有できたのは良かった」「エリアの近いプロジェクトが複数あったので、一緒に営業したり、リソースをシェアするなど、議論することで発想が広がっていった」と語り、価値ある時間となった様子。大西氏は「大前提として、自分たちの強みをどこにフィットさせていくかが大事」「つくり手とリテールが直接やり取りするビジネスモデルも選択肢のひとつ」「数年後を見据えて、大きな目標を掲げてほしい」と話すなど、的確なアドバイスを送りました。最後は全員で記念撮影。「ブランドランドジャパーン!」と叫びながら、拳を天に突き上げて、プロジェクトの成功を祈願。チームBrandLand JAPANとして結束を固める姿が印象的でした。