BrandLand JAPAN

  • Project Report
  • Feb 12th, 2019

日本の原風景を見つける

有名なサイクリングのコースが、日本の原風景を内包しているかを調べるには、やはり現地でのインスペクションが欠かせない。日本のサイクリストの大部分が、●●ロングライド、▲▲イチ(一周という意味)、ツールド◆◆(男性、女性名詞にかかわらずツール・ド・・・)というトレーニング系、イベント系の乗り方になっているため、インターネットや雑誌の情報では、FIT的なインバウンドサイクリストにマッチするようなロケーションであるかはわかりづらい。トレーニングやイベント系のライド以外にもサイクリングには様々な行動様式や目的があるということを日本のサイクリストに伝えていかねばと感じた。

世界的なカルデラ地帯と旧街道の残る阿蘇

阿蘇はサイクリストのメッカの一つ。今も噴煙をあげる「中岳」外輪山を伝うように走る「ミルクロード」や九重から伸びる「やまなみハイウェイ」はサイクリングの適地であり、日本離れした景観を見ることができる。もちろん走って爽快であり達成感を味わえるコースだ。しかしながらそれだけでないのがライダスのツアー。やはり日本の原風景を探さずにはいられない。今回は肥後街道という旧街道に残る石畳の風景をコースに入れることにした。

メイプル耶馬サイクリングコース

かつての鉄道の廃線跡をサイクリングコースにした「メイプル耶馬サイクリングコース」。初心者にも走りやすく、ネーミングもなにやらイージーでソフトな印象。しかしながら走ってみるとこれがなかなかな「日本の原風景」であることに驚き。阿蘇カルデラから噴き出した火山灰が岩になった凝灰岩質を穿つように流れる耶馬溪。阿蘇と同様に日本離れした景観が続く。そこに広がる昔ならではの田園風景、古刹、そしてノスタルジー溢れる線路跡。有名なサイクリングコースだが、そこに説明が加わるとぐっと日本の原風景の様相を強めるのだ。

思わぬ光景

サイクリングは時にハードな一面も見せる。雨天や荒天、機材トラブルや事故なども想定しておかねばならない。阿蘇の外輪山をインスペクションで回っている間に冬の陽はあっという間に落ちて辺りは暗がりに。時折通る自動車のヘッドライトに励まされながらもようやくたどり着いた外輪山脇の駐車場。自転車を降りて初めて気がついたのが星の多さ。こんな光景も原風景と呼んでもいいのではないかと思う。