BrandLand JAPAN

  • Project Report
  • Dec 12th, 2018

外国人の心に響く情報発信とは

どんなに魅力的な商品であっても、その魅力や情報がお客様に届かなければお客様に買っていただくことはできない。今回の旅行商品も同様だ。インターネットで発信する場合、どんなメディアを使い、どんな情報を掲載するのか。そこに掲載するキャッチコピー、文章、ビジュアル、すべてが重要になってくる。それを外国人の目線とセンスで表現していくことが、今回の僕の重要な役目の一つでもある。

日本語の説明を英語に
翻訳するのは、ナンセンス

僕は、翻訳、英文ライティングのどちらも本業としているが、観光の仕事に携わる前からずっと疑問と違和感を持っていたことがある。それは、海外向けのプロモーションツールなのにも関わらず、国内向けに日本人のセンスで書かれた文章を忠実に翻訳してほしいと言われ続けたことだ。最近でこそ、デイビット・アトキンソン氏が著書や講演で「日本人向けに書かれた文章を翻訳するのはナンセンス。」と言ってくれるので、観光の分野ではそれが浸透しつつあり、随分、助かっている。

外国人のニーズにあった表現を考える

たとえば「昭和を感じさせる」とか「懐かしい商店街の風景」といった説明があったとする。日本人にとっては何の違和感もない、わかりやすい表現だと思う。しかし、これを外国人が見た場合、正直いって、よくわからない。「昭和」はいつのことを指すのか、どんな時代だったのかという説明を加えたほうがいい場合もあれば、「昭和」という言葉以外の表現をしたほうがいい場合もある。 また、日本人にとっては「懐かしい」ものであっても、その時代の日本を知らない外国人にとっては「懐かしい」ものではないということを理解しておかなければならない。外国人に、その魅力を伝えたいならば、そういったことを意識した英語表現であることはもちろんのこと、外国人のハートに響く言葉を選択することも必要だ。たとえば、 ”For the Japanese, this is a nostalgic period, and scenes like this are rapidly disappearing from cityscapes across the nation. “ (日本から急速に失われつつある、日本人にとっての懐かしい風景) とすることで、商店街での体験が「日本でしか経験できない、貴重な文化体験の機会である」ことが理解できるようになる。また「急速に失われる」という表現があることで「今、行かなければ、数年後には見られなくなるかもしれない」という心理にもつながり「行きたい」「行こう」というアクションにもつながりやすくなる。 海外に向けての情報発信もまた、徹底した外国人目線が必要である。