BrandLand JAPAN

  • Project Report
  • Feb 25th, 2018

Maison et Objet - 9人のリアルストーリー

海外のデザイナーの力で、
メイド・イン・ジャパンはさらに輝く。

Atelier Blancs Manteaux
ショップ・マネージャー 
アンヌ=ソフィー・ルノワールさん

パリのマレ地区の静かな通りにある「アトリエ・ブランマント」は、日本の伝統工芸品やアート作品などを厳選するギャラリー&ショップとして知られている。ショップ・マネ-ジャーのアンヌ・ソフィーさんに、そのコンセプトを訊ねた。

「アトリエ・ブランマント」は、日本の伝統技術や職人技によってつくられるプロダクトを、フランスに広めることを目的として始まりました。これは、日本人でありながらも元エルメス・パリ副社長を務めた齋藤峰明だったからこそ実現できたのかもしれません。フランスの生活が長く、フランスの企業で長年働きながらも、日本人であることのアイデンティティを意識していた彼が望んだアプローチでした。日本製のプロダクトは、安価なものに至るまで素晴らしい品質を誇っています。しかし、私たちには、おしゃれな雑貨という簡単な言葉で片付けるのではなく、日本の職人技を、もっと深く、高いレベルで発信していきたいという思いがあります。そこで、優れた技術力が込められていて、さらにどの文化圏でも取り入れられるようなモダンでシンプルなデザインであることを選択基準に、商品をセレクトしています。現在は、日本各地から約50人の優秀な職人によるプロダクトが集まっています。

私たちは、これらのプロダクトがフランスをはじめ、ヨーロッパの日常にマッチするかどうかを常にリサーチしています。最終的に扱う商品を決定するのは、その後ですね。食器や調理器具、照明、家具、ファッション雑貨など、カテゴリーはさまざま。どれも、品質がよくても、日々の生活の中で活かされなければ意味がありません。

また、日本の伝統技術と海外のデザイナーをマッチングさせ、ジャパン・クオリティを新たなステージへと押し上げるプロジェクトも立ち上げました。食器や漆、照明など、プロデュースするジャンルはさまざまです。海外の感性をプラスすることで、日本の職人技術は、さらに発展できるのではないかと確信しています。

お客さんは、フランスのほか、ヨーロッパの周辺諸国、そしてアメリカから見える方も多いようです。日本製の品質が高いということは皆さんすでにご存知のようで、手前味噌ですが、それらをフランス人の美意識でセレクトしているところに魅力と安心を感じていただいているようです。食器をはじめ、木桶や今治タオルなどのバス用品、それにコスメ関連も好評ですね。

また、店舗の奥のスペースでは、和紙や織物、木工、建材などの素材にフォーカスし、展示しています。いわゆるプロのデザイナーや建築家などに向けた、B to Bのショールームです。こちらも商談が増えていて、今後、発展が期待できるビジネススキームだと思います。

Atelier Blancs Manteaux
http://abmparis.jp/

文:粟野真理子
写真:井上実香

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