BrandLand JAPAN

  • Project Report
  • Feb 25th, 2018

Maison et Objet - 9人のリアルストーリー

建材だけでなく、
アートピースとしてもアピールしたい。

株式会社タニハタ
代表取締役社長 
谷端信夫さん

飛鳥時代より継承されてきた日本の木工技術「組子」。タニハタは、釘を使わず木を組み付ける繊細な手仕事で、現代建築に合った組子欄間を制作している。ヨーロッパでも組子を販売していく方針を決めた社長の谷端信夫さんにお話を伺った。

私たちタニハタは、富山県を拠点に組子づくりを行っています。でも、最近では海外からの問い合わせやオーダーも増えていますね。そんな背景もあり、覚悟を決めて欧州進出プロジェクトを立ち上げました。海外展開にあたり、カギとなるのは、やはり現地での人脈ではないかと思い、スタッフを伴ってパリを訪れました。それが今回です。メゾン・エ・オブジェを視察したり、フランス人の木工職人を訪ねたり。ほかにも、パリで日本のプロダクトを常設展示している「Maison Wa(メゾン・ワ)」(http://maisonwa.com/)にもお邪魔して情報収集しました。

組子の文様の種類は、組み合わせによって数百以上にも登ります。麻の葉や桜、綾菱形くずし、千本格子、七宝……と、どれも端正で品格のある意匠です。とくに弊社のシンボルマークである「麻の葉マーク」はタニハタの登録商標で、古来より神事や祝い事に用いられてきた縁起のいい、吉祥の印です。組子の質感とつくりはもちろん、このグラフィックのおもしろさも組子ならではのポテンシャルだと思っています。ですから、建築材料という観点だけではなく、アートピースとしての需要も見出したいですね。実際、ある一流シューズブランドからも引き合いがあります。ニューヨークにある店舗のインテリアに使いたいという問い合わせでした。

今後は、受注後の施工や補修の仕方などの問題が出てくると予想しています。海外市場でのアフターケアがこれからの課題ですね。現地の方からの声によく耳を傾けて整備して対応していきたいと思います。

TANIHATA
https://www.tanihata.co.jp/

文:粟野真理子
写真:井上実香

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