BrandLand JAPAN

  • Event Report
  • Jan 16th, 2018

BrandLand JAPAN 2017 
第2回連携会議 レポート

KICK OFF EVENTから3ヶ月が経過した昨年12月。日本初となるインバウンドの聖地としてオープンしたここインバウンドリーグに、全国から12プロジェクトの事業者とプロジェクトマネージャーが集結。総勢およそ70名による第2回連携会議が行われ、白熱した議論が展開されました。

この会議の目的は、各採択プロジェクトの進捗状況や課題の共有と、シニアプロデューサーからのアドバイスの提供を通じて、個々のプロジェクトの質を高めることです。半日にわたる会議によって、参加者すべてが問題の解決やその糸口を見つけ、ゴールに向かって進むべき道を明確にすることを目指します。

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開会にあたり、まずは経済産業省クールジャパン海外戦略室長の手島恵美が登壇。お互いの事業の進捗状況を共有することで、海外販路開拓において有益な情報を得ていただき、プロジェクトの質をさらに高めていただきたいと語ると、会場の空気がキリリと引き締まりました。

今回の会議の目的は以下となります。
1.採択プロジェクトをはじめとする参加者に海外販路開拓に有益な情報を提供する。
2.各プロジェクトの進捗および課題を共有し、相互刺激・相互助言・アドバイスの提供を通じて個々のプロジェクトの質を高める。
3.海外販路開拓に意欲的な事業者や外部人材(ジュニアプロデューサー)に本事業の一端を見せることで、海外進出の参考にしていただくとともに、次年度以降の採択プロジェクト候補となる有力な事業者をハンティングする。

続いて、凸版印刷(株)事務局塩谷が登壇。成果が出ているプロジェクトもあれば、課題に直面しているプロジェクトもあるが、今日はそれを包み隠さずお互いに報告してほしいと話し、シニアプロデューサーからアドバイスをいただける有益な場にしていきたいと、熱のこもった声で参加者に語りかけます。

また、シニアプロデューサーであり、インバウンド戦略アドバイザーの(株)やまとごころ社長、村山慶輔氏が、会場となったインバウンドリーグについて、そのビジョンや誕生までの経緯などについて説明。今後はこの場所をインバウンドビジネスのメッカにしていきたいと力強く宣言しました。

会議の概要説明がひと通り終わると、いよいよ本題である各採択プロジェクトによる具体的な進捗状況の発表がスタートです。

例えば、「KAKIMORI PROJECT」として、台湾をはじめアジアの国々にオリジナル商品を展開することを目指す(株)ほたかは、台湾のカルチャーシーンにおけるキーパーソンへのヒアリングや、現地で行われたカルチャーイベントへの参加を通して見えた、今後の戦略を発表。「桐箱、桐製品の海外での事業展開」を目指す(株)増田桐箱店は、テストマーケティングとして、アメリカのセレクトショップで桐箱を販売し、それによって明確になった今後の課題や取り組みを紹介するなど、プロジェクトごとにこれまでの成果を報告。進捗状況はプロジェクトによってさまざまでしたが、どんな困難を抱えていようとも目標に向かって邁進するパワーにあふれたプレゼンは、明るい未来を予感させるに十分な内容となりました。

会議の後半は3人のシニアプロデューサーによるアドバイスタイムがスタート。プロジェクトのジャンルによって、小物インテリア、コスメファッション、食の3つのグループに分かれた各事業者とプロデューサーが、現在抱えている課題や今後の方向性などについて、シニアプロデューサーの(株)三越伊勢丹ホールディングス前社長の大西洋氏、内閣府政策参与の浜野京氏、(株)ウェルカム社長の横川正紀氏にそれぞれ相談する時間が設けられました。経営の大先輩から直接助言をいただける貴重な機会とあって、参加者の目は真剣そのもの。本人はもちろん、同ジャンルのプロジェクトを進行する同業他者にとっても、シニアプロデューサーから出される解決案や今後の展開案などは非常に有益で、さまざまな情報や知識、知恵を共有することができました。

同時に同ビル8Fにある畳の和室では、シニアプロデューサーの(株)やまとごころ社長、村山慶輔氏が、インバウンド事業を展開するチームへのさまざまなアドバイスや情報の共有を実施。こちらも充実した時間を過ごすことができたよう。

終了後は全員で記念撮影を行い、決意を新たにする参加者のみなさん。その後、同ビル1FのInfo Garageへ移動し、立食形式の懇親会を実施。こちらでは採択プロジェクトの商材である「泳ぐホタテ」を使ったピラフや小鹿酒造の小鹿梅酒も振舞われ、和やかな雰囲気の中、採択プロジェクト同士の親交を深める貴重な場としても機能。談笑する声の絶えない活気にあふれた時間となりました。

シニアプロデューサーの総括

(株)三越伊勢丹ホールディングス前社長の大西洋氏

今回の採択プロジェクトのみなさんは、総じてレベルが高くて驚きました。まずマーケティングがしっかりしている。現地でのヒアリングなどを通して、潜在的ニーズ、顕在的ニーズを見つける施策が明確になっています。採択プロジェクトはカテゴリーもオーバーラップしているので、それぞれが抱える国ごとの課題について共通認識を有すれば、もっとすごいパワーになると思います。これを継続して、さらにかたまりにして輪を広げていくと良いのでは。大切なのは、プロダクトが消費財に変わっていく仕組みを作っていくこと。今後はもっとライフスタイルに入っていってほしいと思いますね。今日は私も勉強になりましたし、パワーもいただきました。

内閣府政策参与の浜野京氏

今回の皆様のプレゼンテーションは、前回より格段に素晴らしかったです。事業の具体的な進捗や、課題、なかには早くも成果が見えてきているというご報告があって頼もしい限りです。また、戦略手法を一部見直し、実行されているご報告がありました。その背景には、シニア・アドバイザーのアドバイスや他の採択者から刺激を受けたことがあったという話がありました。これこそが、プロデュース支援事業の神髄だと思います。自分達の商材やサービスを海外に売り込んで改めて自らの強みや弱みを知る、アイデンティティを確認しながら、付加価値をどう上手く伝え差別化しながら市場を開拓していくか、その過程では、迷いと試行錯誤の連続です。私はシニアプロデューサーとして、自分の経験やネットワークで皆様にお役に立てればと思います。時には辛口でも率直にお話ししたいと思います。グループディスカッションでもいろいろなご質問があり、意見交換も活発で、パッションを感じました。そして、この中でまた違う連携が生まれるような予感もあります。新しいビジネスが生まれれば素晴らしいですね。皆様、ますますチャレンジしていただければと思います。

(株)ウェルカム代表の横川正紀氏

みなさんの常に圧倒的に攻めていこうとする姿勢には感銘を受けましたし、驚きました。私たちもジャパン・ハウスという外務省のプロジェクトにおいて、日本のブランドや製品を海外に伝えていく力が求められていますが、なかなかうまく伝えられず、よくジレンマを感じています。素材が良い、作り方が真面目、モノが良い、親切、丁寧など日本の良さはなんとなく評価されていますが、その中で、どうしてその製品なのか、そのブランドなのかをどう伝えていくかが重要です。なんとなくわかってくれるだろうではやっぱりダメで、映像や新しいコミュニケーションを生み出し、ストーリーそのものを伝えていく必要性があると思います。今日はみなさんそれぞれのアプローチを知ることができ、私のほうでも発見がありましたし、勉強になりました。この事業で繋がったみなさんが、また新しい企画、次の展開を行う時にも繋がっていければ素敵だと思いますし、また私も参加させていただけたらと思います。引き続きよろしくお願いいたします。

(株)やまとごころ社長、村山慶輔氏

今日はインバウンドのチームということで8Fの和室でゆっくりと打ち合わせをさせていただきました。自分たちだけではわからないようなことが、いろいろな方と情報を出し合うことで共有でき、価値のある時間になったと思います。インバウンドはアウトバウンドとクロスするという意味では、海外へ発信する時などにもうちょっと違う形での支援もあると感じました。今回会場となったINBOUND LEAGUEを、グローバルとローカルをつなぐ場として、また、みなさんのプロジェクトのつながりをより強固にしていただける場として、今後も活用していただければと思います。

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